
3日、シンガポールで第17次アジア安保会議(シャングリラ対話)に参席中の韓国の宋永武(ソン・ヨンム)国防相、マティス米国防相、小野寺五典防衛相は第10次年例日米韓国防長官会議を開催した。
この会議で3か国の国防相は、北朝鮮問題をはじめ、地域の安全保障状況や3か国の安全保障協力などについて議論した。
会議終了後に発表された共同報道文では、「『板門店宣言』を含む最近2度の南北首脳会談の結果を歓迎し、これを通じ作られた肯定的な変化が、米朝首脳会談に良い要件をもたらしている」と評価した。
続いて、「来たる米朝首脳会談が、朝鮮半島および地域内の平和と安定のために、安全保障と人道主義的な憂慮事項を包括的に解決するため寄与することを希望し、三国が安保協力を強化することにした」と明かした。
「北朝鮮が義務を遵守すれば、住民の安全と繁栄は増進する」
5月24日に行われた豊渓里(プンゲリ)核実験場廃棄措置に関しては「完全で検証可能かつ、不可逆的な朝鮮半島の非核化を促す現行の外交的な努力を支援するにあたり、団結を維持する」とし、「関連するあらゆる国連安保理決議を持続的に履行する点で意見を集めた」とした。
また、「北朝鮮が国際的な義務を完全に遵守するならば、北朝鮮の住民たちの安全と繁栄は画期的に増進されるだろう」と確認した。
3か国の長官はさらに、日米韓が主導する多者間での安全保障協力が、地域内の平和と安定を維持するのに重要な役割を果たしていると評価した。中でも、▲情報の共有、▲高官級の政策協議、▲連合訓練、▲交流協力など、現行の安全保障協力を続けていくことで合意した。
これと共に、海洋安保と、規範に基づく秩序維持の重要性を含む地域内の安保面での懸案事項について議論した。
さらに、航行と上空飛行の自由は、普遍的な国際法の原則により保障されなければならず、あらゆる紛争が平和的に解決されなければならないという点を再確認した。
これと関連し同日、韓国国防部は「会議で3か国は、域内国家間における軍事的な信頼構築が重要だという点で意見を共にし、これを制度化するための協力を強めることにした」とし、「鉄のように強固な安保公約を再確認すると共に、地域と世界の平和と安定のために緊密な協力を続けていく」と明かした。
(ソウル=ニューシス、編集・翻訳:本紙編集部)