31日、韓国の兪銀恵(ユ・ウネ)副総理兼教育部長官は記者会見を開き、本来の日程でにしたがい3月2日の始業をできずにいる小中高校の休校を四たび延期すること共に、順次、オンライン授業を始める方針を明かした。
まず、4月9日に高校3年生と中学3年生がオンラインで学校授業を始める。次に、高校1,2年生と中学1,2年生そして小学校4〜6年生が4月16日から同様にオンラインで学校生活を始める。
また、この準備のために各学校は4月1位日からオンライン授業の準備を始めることになる。始業後も生徒たちは2日間、オンライン授業のやり方を覚える時間を持つ。

兪教育部長官はこの日、始業式もオンラインで行う方針と共に、「新型コロナが拡散する勢いなどを総合的に判断し、遠隔授業と学校での授業を並行する方法も検討している」と述べた。学校再開の一つの目安として「4月末」を挙げもした。
兪長官は続いて、中位所得50%以下(全所得層の中間値の半分=貧困層)の家庭には、オンライン授業に必要なスマート機器やインターネット開設などの支援を行うことも明かした。
教育部が別途明かしたところによると、30日0時まで学校の67%を調査した結果、スマート機器が無い学生は17万人にのぼる。
この日、兪長官は少数者への配慮も明かした。視覚・聴覚に障がいのある学生には手話や点字などで補うとする一方、多文化家庭(外国人および国際結婚家庭)にも多国語での支援を行うと同時に、韓国語を学べるコンテンツも提供するとした。
また、このような一連のオンライン授業を円滑に行うため、教師たちの適用期間も設ける。今週から490の学校を「遠隔教育師範(試験)学校」に指定し、良い事例を見つけ共有するとのことだ。
兪長官は今後に備え、教育部・科学技術情報通信部・中小ベンチャー企業部などの関連部署が、「エデュテック(edu tech)」の中長期的な方案を作成するとも明かした。
さらに兪長官は会見で、「感染の様相を即断することが難しいため、まずは生活の中の防疫を実践しながら、漸進的に日常の安全性を取り戻す必要がある」とし、「教師たちが献身的に努力できるよう、父母も教師たちに対する愛情と信頼を見せて欲しい」と要請した。