[韓国大統領選D-94]写真で見る主要候補の選挙活動(12月5日)
[韓国大統領選D-94]写真で見る主要候補の選挙活動(12月5日)
  • 徐台教(ソ・テギョ) 記者
  • 承認 2021.12.05 10:18
  • コメント 0
記事を共有します

来年3月9日の大統領選投票日まで、主要候補の動静を写真で追うシリーズ。今回は各候補の12月4日の選挙活動を紹介します。

(1)李在明(共に民主党)

与党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン、57)候補は4日、全羅北道の南原(ナムウォン)市の「南原医療院」を訪問した。韓国で一般的に「医療院」とは、国や地方自治体が運営している病院のことで、公共医療に分類される。

李候補は2003年、京畿道城南(ソンナム)市で弁護士として活動する当時、総合病院の廃業をきっかけに、地域に公共病院を作る運動の中心的な役割を担ったことがある。

この病院は18年、「城南医療院」として開院したが、李候補は京畿道知事退任時にもここを訪問しており、「公共医療の拡大」は李候補の代名詞の一つとなっている。

韓国メディアによると、李候補はこの日、「今回の新型コロナにより公共病院がいかに大切か、公共医療がいかに重要かを人々が知ることになった」とし、「平素、公共医療システムを維持することはもったいないように見えるが、実際にかかる費用で考えると、日常的に公共医療システムを維持する方が、遙かに安く済み、安定的で確実だ」と述べた。

李候補はまた、2018年に与党・政府・青瓦台(大統領府)が合意した「2023年まで『国立公共保健医療大学』建設」の約束を果たすことを訴えた。

4日、全羅北道の「南原医療院」を訪問した李在明候補(右から2人目)。共に民主党提供。
4日、全羅北道の「南原医療院」を訪問した李在明候補(右から2人目)。共に民主党提供。

(2)尹錫悦(国民の力)

最大野党・国民の力の尹錫悦(ユン・ソギョル、60)候補は4日、韓国第二の都市・釜山(プサン)市内で選挙活動を行った。

尹候補はこの日終日、前日晩「劇的に」和解した同党の李俊錫(イ・ジュンソク、36)代表と行動を共にし、「30代の党代表と私が大統領選をたたかえるのは、候補としてとても幸運」と述べた。

また、「写真と撮りたければ言ってください」と書かれた赤いパーカーを李代表と共に着た姿で、「李代表が計画した部分をすべて受け入れ、こういう服を着て走れと言われれば走るし、こんな服装で行けと言えば行くようにする」と李代表を持ち上げた。

なお、李代表は同党の代表であると同時に、大統領選においては常任選対委員長ならびに広報メディア本部長を担っている。尹候補陣営が李代表を無視して選挙活動を行っていたとされ、李代表が党務を放って地方巡回に出かけたことで両者の不仲が取りざたされたが、3日晩、尹候補が李代表を訪ね、二人の関係は修復されたと見られている。

4日、釜山市内でおそろいのパーカーを着て選挙活動を行う国民の力の尹錫悦候補(右)と李俊錫代表。国民の力提供。
4日、釜山市内でおそろいのパーカーを着て選挙活動を行う国民の力の尹錫悦候補(右)と李俊錫代表。国民の力提供。

(3)沈相奵(正義党)

第二野党・正義党の沈相奵(シム・サンジョン、62)候補は4日、ソウル市内の汝矣島公園で、差別禁止法の制定を求める一日限りの籠城行動を行った。

差別禁止法とは、外見、年齢、地域、学歴、家族構成、ジェンダーアイデンティティなどすべての属性による差別を禁止しようとするもので、法案成立をめぐり韓国では10年以上にわたって議論が続いてきた。

現在は今年6月に正義党と与党が法案を発議したが、「同性愛法だ」とするキリスト教系右派の反発が強く、韓国で大きな勢力を持つ同派の票を意識し両党(共に民主党と国民の力)は消極的だ。法案は国会小委員会から先に進めていない。

沈候補はこの日の演説で、ニーメラー牧師の有名な格言を引用し「私の尊厳のための闘争が、私たち皆の尊厳のためのもので、他人の人権のための連帯が、私の人権のためであると信じて、皆さんはここにいるのでしょう」と、聴衆に訴えかけた。

その上で、「今日も労働差別で、人種差別で、そして性差別で、さらにジェンダーアイデンティティと性的指向による差別で、多くの市民が苦痛を受け、そして自らの人生を終えている」とし、「それなのに、韓国の政治家たちは差別禁止法が『後に止揚』、『ゆっくりやろう』と言う。今日の私の尊厳を放棄し、明日の私の人権は留保しようという。皆さん、こんな無頼漢の政治を認められますか?」と語った。

なお、「差別禁止法」に対する世論調査では66.5%(今年6月)、88.5%(去年4月)が「賛成」としている。

4日、ソウル市内の汝矣島公園で「差別禁止法」制定を訴える沈相奵候補。正義党提供。
4日、ソウル市内の汝矣島公園で「差別禁止法」制定を訴える沈相奵候補。正義党提供。

(4)安哲秀(国民の党)

第三野党・国民の党の安哲秀(アン・チョルス、62)候補は4日、資料や写真を公開するスケジュールがなかった。なお、6日に正義党の沈相奵候補との会合が予定されている。

(5)金東兗(新しい波)

新党・新しい波の金東兗(キム・ドンヨン、64)候補は4日、忠清南道(チュンチョンナムド)論山(ノンサン)市で行われた同党の忠清南道党創党(結党)大会に出席した。金候補は同党の代表でもある。

韓国メディアによると金候補はこの場で、巨大両党の候補を鋭く批判した。与党の李在明候補に対しては「建国以来、もっとも大きな不動産投機事件に直接・間接的に連座しているように見え、国の運営に責任を持つというが、自治体の運営だけを行ってきた」と述べた。なお、金候補は優秀な経済官僚として名を馳せ、文在寅政権下で経済副総理を務めている。

また、尹錫悦候補に対しては「生涯、他人を捜査し過去を裁断する仕事だけをしてきた。韓国の未来に対し、わずか数日でも、数時間でも考えたことがあるように思えない」と批判した。

その上で、「このままでは韓国に未来がない。こんな問題意識と切実さと使命感を持って、大統領選挙への出馬を宣言した」と主張した。

なお、同党は今後2週間以内に全国での結党準備を終える見通しとのことだ。

4日、忠清南道論山市で行われた結党大会で演説する金東兗候補。新しい波提供。
4日、忠清南道論山市で行われた結党大会で演説する金東兗候補。新しい波提供。

関連記事