[韓国大統領選D-62]写真で見る主要候補の選挙活動(1月5日)
[韓国大統領選D-62]写真で見る主要候補の選挙活動(1月5日)
  • 徐台教(ソ・テギョ) 記者
  • 承認 2022.01.06 10:46
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今年3月9日の大統領選投票日まで、主要候補の動静を写真で追うシリーズ。今回は各候補の1月5日の選挙活動のうち、目に止まった内容を紹介します。

(1)李在明(共に民主党)

与党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン、57)候補は5日午前、光州(クァンジュ)市で行われた「国家ビジョン・国民統合委員会光州ビジョン会議」に出席した。

この日の演説で李候補は、「今年は希望のある新たな世界に向かう始まりになることを願う」と切り出した。

そして、新型コロナ・低成長/両極化・気候危機・米中派遣競争という4つの危機を挙げ、「追撃者の生活を続けて座礁の危機を迎えるか、もしくは世界を先導しながら機会を最大値にする先導国家として向かうのか、3月9日に決まる」と述べた。

李候補はまた、「私たち韓国の国民の危機を克服するDNAと、共に民主党と改革・民主陣営の統合と連帯の精神を信じる」とし、「共に予備選を争った候補が渾身の力を込めて共にしている。こんな前例はなかった」と党の統合を呼びかけた。

なお、この席には党内予備選を激しく争った李洛淵(イ・ナギョン、69)同党前代表も参加した。同氏は国家ビジョン・国民統合委員会の委員長を務めている。

李委員長は、「私たちの民主主義は完成してない。文在寅政府いなって公捜処(高位公職者犯罪捜査処)を設置し、国家情報院、検察、警察など権力機関を改革したが、検察の独走と既得権勢力の逸脱を防げなかった」とし、「そうした問題を含めた制度的な民主主義の補強を民主党と李在明候補が成し遂げるだろう。この際に光州・全羅南道も共に歩んでくれると信じている」と支持と結束を呼びかけた。

李候補もまた、演説の途中で「尊敬する李洛淵委員長」と呼びかけるなど、一時は不仲も噂されていた二人が蜜月をアピールした。ちょうど同じ時間に選挙対策本部の解散が発表された尹錫悦候補を擁する最大野党・国民の力とは対照的な形となった。

5日午前、光州市で行われた「国家ビジョン・国民統合委員会光州ビジョン会議」に出席した李在明候補(左)と李洛淵同党前代表。共に民主党提供。
5日午前、光州市で行われた「国家ビジョン・国民統合委員会光州ビジョン会議」に出席した李在明候補(左)と李洛淵同党前代表。共に民主党提供。

(2)尹錫悦(国民の力)

最大野党・国民の力の尹錫悦(ユン・ソギョル、61)候補は5日午前11時から、党舎で記者会見を開いた。前日4日の日程をキャンセルして臨んだ会見では、大きな内紛と混乱に見舞われている同党をどう収拾するのかが焦点となっていた。

尹候補はこの席で、「私はただ政権交替のために政治の道に進む、文在寅政権で崩れた公正と常識を必ず正すと約束した。だが今は多くの国民が、いったい政権交替が可能なのか心配している」とし、「すべては候補である私の責任だ」と謝罪した。

尹候補は続けて、「これまでとは別の姿で再び始める」とし、「今日付で選挙対策委員会を解散する」と明かした。これにより、わずか2か月前の11月中旬時点で与党・李在明候補に大差を付け支持率で首位に立っていた国民の党は「仕切り直し」となった。衝撃的だ。

また、今後について尹候補は「実力のある若い実務者たちが選対本部を率いていけるようにする。特に今まで20代30代の世代に失望を与えた行動を深く反省し、全く異なる姿を見せることを約束する」と述べ、「国民が期待した、最初の尹錫悦の姿に戻る」とした。

一方、この日をもって「キングメーカー」として辣腕を振るうことを期待された金鐘仁(キム・ジョンイン、80)統括選対委員長も解任となった。

金委員長は韓国メディアに対し、「考えが合わなければ別れる他にない」としつつも、今月3日に金氏が尹候補の選挙活動一旦停止を決めたことを、尹候補が「クーデター」と称したことに触れ、「私がどんな目的があってクーデターをするというのか。その程度の、いわゆる政治的な判断能力であるなら私とこれ以上、考えを共にすることはできない」と尹候補を痛烈に批判した。

また、やはり尹候補の選挙活動に批判的な態度を維持してきた同党の李俊錫(イ・ジュンソク、36)代表も、尹氏の発表に「曖昧だ」との評価を下した。

新たに選対本部長に就任すると尹候補が明かした同党の4選議員、権寧世(クォン・ヨンセ、62)氏の就任についても反対の意を示しているとされ、尹候補との溝は決定的だ。李代表は「武運を祈る」と述べている。

一方、この両氏は今後、メディアに出演し「尹錫悦批判」を繰り返すと見られる。そもそもの問題は尹候補の個人的な資質不足と妻そして義母の金銭、経歴詐称などにあるとする見方も強く、尹候補は茨の道だ。

5日午前11時から、党舎で記者会見を開いた尹錫悦候補。国民の力提供。
5日午前11時から、党舎で記者会見を開いた尹錫悦候補。国民の力提供。

(3)沈相奵(正義党)

第二野党・正義党の沈相奵(シム・サンジョン、62)候補は5日午後、ソウル市内で「中小企業人新年挨拶会」に参加した。

沈候補はこの席で、「新型コロナ危機が訪れて満2年になろうとしている」と切り出し、「一年目の衝撃的なマイナス成長を乗り越え、昨年から韓国経済が多少の回復ぶりを見せているが、中小企業は体感できていない。半導体やプラットフォーム企業、銀行などごく一部の企業だけが差別的に回復するK型の回復傾向のためだ」と問題点を提示した。

そして、「原材料価格の上昇が納品時に反映されない点や、高金利による資金繰りの悪化などが中小企業を圧迫している」とし、国が支援を増やすべきと強調した。

5日午後、ソウル市内で「中小企業人新年挨拶会」に参加した沈相奵候補。正義党提供。
5日午後、ソウル市内で「中小企業人新年挨拶会」に参加した沈相奵候補。正義党提供。

(4)安哲秀(国民の党)

第三野党・国民の党の安哲秀(アン・チョルス、62)候補は5日晩、韓国の主要テレビ局の一つ『SBS』の20時のメインニュースに出演した。

安候補はこの席で、「最近の支持率上昇を肌で感じるか」という質問に対し、「(選挙活動の)現場で感じている。現場では数字で表れるよりもはるかに大きい。そのため今後、(支持率が)さらに上がるのではないかと期待している」と述べた。

また、支持率上昇の背景については、「道徳性や家族に問題が無いのはどんな候補か、未来のビジョンにどんな差があるのか、実行能力があるのか、そうした検証過程を通じ、安哲秀に対する再評価が行われているのだと思う」とした。

その上でもはや韓国メディアのお決まりの質問となった「与野党候補との一本化」については、「私は当選し、政権交替をするために出馬した人間だ」と答え、可能性を一蹴した。

5日晩、韓国の主要テレビ局の一つ『SBS』の20時のメインニュースに出演した安哲秀候補。同テレビをキャプチャ。
5日晩、韓国の主要テレビ局の一つ『SBS』の20時のメインニュースに出演した安哲秀候補。同テレビをキャプチャ。

(5)金東兗(新しい波)

新党・新しい波の金東兗(キム・ドンヨン、64)候補は5日午後、ソウル市内で尹錫悦候補や沈相奵候補と共に「中小企業人新年挨拶会」に参加した。

金候補はこの席で、「その間、政府と政治家たちが中小企業のための多くの政策を出してきたが、政策が実践されなかった」とし、「良い政策は作るだけではなく、総合的な計画とそれを実践する実行力が重要だ」と述べた。

5日午後、ソウル市内で尹錫悦候補や沈相奵候補と共に「中小企業人新年挨拶会」に参加した金東兗候補。新しい波提供。
5日午後、ソウル市内で尹錫悦候補や沈相奵候補と共に「中小企業人新年挨拶会」に参加した金東兗候補。新しい波提供。

 


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